Just sitting - ロンドンで坐禅

ここ3年程ロンドンの曹洞宗の道場で週に3日坐禅しています。世界中から老若男女多国籍、様々な背景の人種が集まるロンドン坐禅会での出会いや自分の気づきなどを綴ります

戦火の中での坐禅

5Nov/Tuesday - Old Street 

途中からの参加。

 

まあ、しかしうるさい、うるさい。

そうだ、11月5日はガイフォークス・ナイトだった。

ja.wikipedia.org

火薬陰謀事件 - Wikipedia

 

花火というより爆弾みたいに大きな音でしかもずっと連発でボンボン、ボンボンやっている。

 

ちょっと止まって静かになったと思ったらまたいきなり大きなやつを打ち上げるのでその度に体がビクビクする。

 

後で聞いたら前半はもっとすごかったよう。

それってほぼ戦火の中での坐禅みたいなもんやん!

 

坐禅は心の平静をいかなる時でも保てるようにする訓練かもしれない。

 

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この日のスタディグループは無し。

私達は2週間休暇でお休みだからマーティンとニックに留守の間お願いすることになってある。

これまではEがいない時(接心とかホリデーで)は坐禅はお休みにしてたけど最近は毎週常連(?)もいるのでお休みにしなくてもいいのはモメンタムを保つためにもいいことだなと思う。

 

ニックが「じゃ、手伝い任して。お土産抹茶キットカットよろしく!」だって。

 

了解!

 

 

本日Sitters: マーティン(ホリデー戻り)、ニック、ティム、ジョン(南ロンドン)、クライブ、ノエル +私とEで8名

 

 

Embodiment

2Nov/Saturday - North London 

 

坐禅録を翌日に書く習慣にしてたがどんどん間が空いてきて自分の日記の殴り書きを見ながら書いてるのでその時に感じたこと、気づいたことが思い出せない。

 

この日の坐禅については殴り書きで、

半眼(半分、半分)、

Embody、

ビルの口宣

 

・・・としか書いてない。何やこれ?

その時はこれで要約していたつもりだろうけど今となっては何が言いたかったのかわからない。

まあ坐禅中に浮かんでは消え、浮かんでは消える雑念や気づきを覚えておくということ自体が難しいし(まあ、意味もないかもしれんし)体感した気づきをその後また言葉にするのもまた難しい。

 

でもこのブログを始めたのはその努力をするためなんだけどなー。

 

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この日は坐禅の後のパブでの会話が面白かった。

ビル、ヴィクラム、Eと私で4人。

 

禅は本は沢山読んだけど実際に坐禅をするのは2回目というヴィクラムがなかなか面白い人で話題が尽きない。

 

トピック:禅庭、アート、ウィリアム・ブレイク、リー・クラズナー

*1 

Rumi、俳句、荘子(の翻訳について)、山頭火、インドのしきたり、他にもあったような。

 

色々インスパイアされた至福な会話だった。

 

 

 

本日のSitters: ジョン、ビル、ニック、ヴィクラム、マーティン(ブルガリア)、

リチャード、ドイツで坐っているとう男性(初参加)、マイルズ、

+Eと私で10名

 

ニルヴァーナ

31Oct/Thursday - North London 

 

ハロウィンの夜。

坐禅中に子供達がベルを鳴らすかな、鳴らしたら面白いな、と

思ったけど静かだった。

今年はそんなに仮装した子供は見なかった。

どちらかというとパーティーに行く大人の方が多かった。

ま、それはさておき。

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初参加の人がいなくて静かないいエネルギーの道場だった。

 

Eが口宣でNirvanaについて話した。

Nirvanaの意味は火を消す、つまり余計なエネルギーを注がない、

坐禅をしていて煩悩が生まれてきてもそれに付き合わないで

LET GOすること。

それが出来れば今でもNirvanaにいる(達する)ことができる。

 

まあそんな簡単でないのは誰もが知ってることですが・・・、ね。

 

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本日のSitters: ジョン、ポール、ニック、リチャード、ベニー、アレックス、

弁護士(名前?)、サイクリスト(名前?)、ブレンダン似の彼(名前?)、

+Eと私で11名

 

House On Fire・火宅

29th Oct/Tuesday - Old Street 

着いたら初参加の人がいてEがイントロダクションをしていたので

下の階でジョンと雑談。彼の地元の話だったかな。

ロンドンにいるとイギリス人でもロンドン出身の人に会うことの

方が少ない。これは東京とかNYとかもそうだろうけど。

ジョンは北東の方、確かダラムとか言ったような。で、クリスマスには

帰るの?とか、まあそういう話。

 

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スタディグループは先週のSkillful Meansの続き。

The parable of the Burning House. 

火事で家が燃えててその中で遊んでる子供たちを騙してでも

外に出す、まあこれこそSkillfulではあるなあとは思うが。

みんなで英語で読んでる間はピンと来なかったけど日本語で調べたら

火宅だと。火宅ってここから来てたんや。

 

火宅と言えば「火宅の人」(読んで無いけど昔文学史で覚えた記憶あり) 

kotobank.jp

パラブル(比喩)はこれが一番有名なようだけどまだある。

7つあるらしい。関係ないけど仏教の教えを読んでると

リストが多いなあと思う、覚えやすくするためかな?

四諦、八正道とか。

 

kotobank.jp

 

またこれも来週に続く。

 

 

 

本日のSitters: サード、ティム、ノエル、ニック、ジョン(南ロンドンの)、

ニキータ(初参加)+Eと私で8名

 

zeninlondon.org

 

 

 

 

 

Between the notes/ Zen and art of everything

26Oct/Sat- North London 

 

この週末はオックスフォードでJP*1の接心があるので来てる人が少ない。

先月の半日禅デーにコーンウォールから参加していたクレメントが

来ていた。大人しい感じの人だけど話題が豊富。

サーフィンと禅、音楽(ジャズの即興)と禅、など坐禅が始まるまで

雑談。

ジャズ好きなビルも入ってなかなか興味深い話。

Be in the moments

Between the notes 

Non perfection(imperfection)

 

音楽でもサーフィンでも共通するのは頭の中に余分なものが入ってくる

余地を許さないこと。

そんなことを話しながら集中力は何処まで分散できるんだろうかと考える。

 

他のことを考えながらでもできてしまうことを減らすこと。

まあもちろん慣れればなんだって片手間でできるようになる。

Life or death。

Note to self: 片手間で坐禅をしないこと。

 

 

 

本日のSitters:ジョン、ビル、初参加のヴィクラム(ヨガのBではなくV)、

クレメント、デビッド(こっちに来るのは珍しい)+Eと私で7名

Skilful Means

22Oct/Tue - Old Street 

途中からの参加

 

坐禅中は今度の里帰りのTo Do Listで頭渦巻く、渦巻く。

坐禅どころでは無いな、ほんと。

でもそういう時こそ坐ることの大事さを思う。

 

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スタディグループは先週のLotus Sutra 法華経の続き

Skillfull means 

en.wikipedia.org

Skillful Means: The Buddhist Teaching on How to Share Your Wisdom - Part 1 - Bright Way Zen

この辺ちょっと勉強不足で着いていけない。

あとテキストが長い、繰り返しばっかりでどうも頭に入って来ず。

聞いてはいるものの集中できないので頭の上をすり抜けていった。

ちゃんと読んで(いつか)まとめたい。

 

 

本日のSitters:ティム(久しぶり)、サード、ニック、ジョン(南ロンドンの)、

クライブ +Eと私で7名 

 

https://zeninlondon.org/old-street-central-london-zen-meditation-group/

 

動きたいのに動かない・衝動を見守る・自由意志?

19Oct/Saturday - North London 

 

「動きたいのに(敢えて)動かない」ということ。

 

今回初参加の人が何人かいて、恐らく座るのに慣れていないからか

とにかく坐禅中によく動く。脚を組み替えたり、崩してみたり、

鼻を掻いたり、髪の毛を触ったり。とにかくじっとしていない。

もちろん普段なら気にかかることでもないし、坐禅してない時は自分も

全然気にかけていないこと。

実際坐ってみて初めてわかる動かないことの難しさ!

 

坐禅をしていると自分の感情、思考、衝動、記憶、意欲・・・

その他諸々の現象が自分の意思に全く関係ないこともわかる。

何処からかいつの間にか勝手に現れて、消え、また現れるということの

繰り返し。

身体の衝動(反応)でわかりやすいのは痒み、くしゃみ、欠伸、眠気、

痛み、咳・・・。

例えば坐禅中に急に顔が痒くなったとする。普段なら迷いなく、自分でも気付く

前に自動的に掻いているはず。

だって痒いのに掻かない理由があるか!?もちろんない。

ただ坐禅中は違う。痒みが起る、それに気付く。ここだけでも普段とは違う。

でもそこからちょっとその痒さを泳がしてみる。

もちろん掻いてもいいけど少し見守ってみる。

これは我慢とは違う。自分の身体にCuriousになってみる感じ。

何だろう、この感じ。Observeする、傍観者になる。ただ観察する。

その感覚と一つになってみる。

 

そうすると普段と違うことが起る。感覚が無くなる、いや、無くなると

いうよりニュートラルになる。

いやそれも違うな、なかなか上手く言葉で表わせないけどかゆみに集中していた

神経が広がっていく感じ。それまで感じていた自分が無くなるというか。

 

何とも言葉にできない。

 

 

身体(心も含めて)の機能を坐禅中に見守ることで、またそれに簡単に応じない

ことで、ほんの細やかではあるけれでも自由意志もあると感じることが出来る

 

・・・こともある。

(ほんの束の間やけどね)

 

 

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土曜日は坐禅の後レギュラーメンバーでパブに行くのが恒例。

いつも思うけどこんなにランダムに面白い人達が集っているというのが奇跡的。

年齢も背景もばらばらで坐禅してること以外に何の共通点もない。

この日の会話:シリアルキラー(特に北ロンドンの)、早口言葉(英語、ドイツ語)、

クスリの話、スポーツ  etc 

このとりとめのなさ!この日も面白かった。

 

 

本日のSitters:ジョン、ビル、ニック、マーティン、オリバー、初参加3名

(ケン、マリア、あと一人女性、東欧系?)+私とEで10名