続けるコツ
17Oct/Thu - North London
特に変わった事なし。
夏の間何故か急に人が増えて満員御礼だった道場もここ何週間は人がまた減ってきていた(元に戻った?)けどこの日はまた復活。
坐禅を始める人達のパターンとしてすごく熱心な人でも2ヶ月ぐらい毎週欠かさず坐禅に来て、ぱたっと、来なくなるというのがある。
本当にパタッと。
ここ3年ぐらい2つのロンドン道場で定期的に坐ってるのでそのパターンはずっと見てきた。
Eともよく話す、なんでかね?と。
まあ、坐禅は地味だから何らかの効果を期待して来てる人達には始めた時の新鮮味が無くなると自分で意味を見出さない限り続けるのは難しいのかもしれない。
ジムで筋トレするみたいに目に見える成果もないし。
まあもちろん向いてないとか、忙しくなったとか、引っ越したとか色々な理由でやめちゃう人もたくさんいるのはわかる。
でも坐禅をしてると確実に変わる。これは自信を持って言える。
何が変わるか?変わったか?
これはまたきちんと考えて書きたい。
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いいエネルギーが充満していたので口宣なし。
本日のSitters: ジョン、ビル、ポール、リチャード(久しぶり)、
ベニー、スチュアート、サシャ(2年ぐらい前に来たことあるそう)、
ニック、オスカー、ブカレストの女の子、サイクリスト(名前?)、
アレックス、若い女の子(イタリア人?)+私とEで15名。
ブッダ・フィールド
15Oct/Tue - Old Street
坐禅は週に3回ちゃんと行っているのに段々記録がずれてきた・・・。
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フレーバーだけでもとLotus Sutra -法華経の最初の部分*1をみんなで読んだ。
般若心経の解説など主に禅テキストを読んできたのでその違いも面白い。
プリントアウト約2枚分、ただ黙読しても頭に入らないのだろうと
Eの携帯でオーディブックを最大音声にして聴いた。
インドの名前の羅列が多いので確かに流暢な朗読を聴くと
入りやすい。しかしどんだけ名前があるんやというぐらい名前の羅列。
知ってたのはサーリプッタ、アーナンダ、マンジュシュリぐらい*3
気づくのは名前の羅列とスケールの大きさ。
数字がやたらと出てくる何十万、何百万、何万・・・。
どれだけの数の弟子がいて、神々がいて、菩薩がいて・・・。
特に気に入った言葉は「ブッダフィールド」。でも調べたら有名なカルト教団の
名前にもなっていたよう。確かに語呂がいいし、覚えやすいしブランド名の
要素あり。
Buddhafield (cult) - Wikipedia
あと気に入ったのは坐禅をしていると空から花が大量に降り注いでくるとか。
おー、SF!ハリウッド!
空から蛙が降ってきたのは映画「マグノリア」だけど花が降ってくるのは
かなり好きなイメージだな。
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EはLotus Sutraを読んで(聴いて?)かなり正法眼蔵の謎が解けたと
言っていた。正法眼蔵も原本(もちろんん解説付き)や「わかりやすい〜」
やらその他本だけは沢山持ってるけどなかなか読書が追いついていない。
それに合わせて英語の本もどんどん積まれている。
法門無量とはよく言ったもんだ・・・。
本日のSitters:ニック、ジョン(南ロンドンの)、デビッド、ノエル、
サード、エマ、初参加に若い男性2人(友達同士で参加のなんとも
可愛い子達、また来るかな・・・)
+Eと私で10名
Zen in London - Old Street - City - London Zen Buddhist Meditation - Mindfulness - Zazen Practice
坐禅/姿勢
10Oct/Thu - North London
久しぶりにノーリッチのマディーが来ていた。
夏は接心で忙しかった様子。彼女も定年後の方が忙しくて
充実した生活を送っている人の一人。いつも生き生きしてる。
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確か坐禅中にビルが弟子丸老師の本から姿勢についての
短い文を読んだ。
それがきっかけで坐禅後に姿勢の話。
坐禅の姿勢については本当に細かい指導がある。
初心者には(まあ、私も初心者に毛が生えたようなもんだから)
易しいようで難しい。体についてはあれこれ注意してくれるのに
肝心の内面の部分には何のインストラクションもしてくれないから、
ほったらかされて途方に暮れることもあるだろう。
マインドフルネスの瞑想や他の瞑想方法だと手取り足取りかなりの
ガイダンスがある。
「音に集中しましょう」「呼吸を数えましょう」とかね。
実際坐禅を始めてみてわかってくるのはBody・Mindはつながっている。
いや、というより離して考えることはできない。
姿勢の指導だけで不親切なように思うけれども自分の体と
真剣に取り組んで自らの心身をフルに体験するということができれば
雑念も浮かんでくる余地はない。もちろんそんな状態になることは
あまり無くてあってもそれは過ぎた後のPost Meditative Stateとしてしか
実感できないんだけど。
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去年藤田一照さんが曹洞宗の企画で渡欧された時にロンドンにも
来て下さって坐禅についての講義をされた。
特に一般向け講義の前に開かれた坐禅を教えている人達への指導がかなり
反響だった。坐禅歴おそらく30年(?)のマディも一照さんの話には目から
鱗が落ちまくったとのことでしょっちゅう話題になる。
私は教える立場にはほぼ遠いけどオーガナイズする方のお手伝いを
少ししていたので参加させてもらった。
一照さんはとにかく好奇心旺盛でクリエティブな方だった。
様々なボディワーク(骨系、筋肉系、呼吸系、その他諸々)をガンガン
取り入れて坐禅に取り組まれていらっしゃる。かなり斬新。
英語の説明も流暢で面白いしとにかく若々しくてエネルギーに溢れていた。
色々教えていただいた中でも「気を入れる」方法と「上半身をポイント
ごとに廻して骨盤を開く」エクササイズで長年の坐禅中の痛みが消えたという人が
かなりいる。*1
マディは最近は坐禅を教える時にはこのエクササイズを教えていて
反響がすごいらしい、特に脚が組めないと諦めてしまった人達に。
幾つになっても諦めずに根気よく付き合ってあげると体は答えて
くれるもんだねということで話は落ち着いた。
Note to self:自分の心身を見限らずに毎回新たな気持ちで坐ることを
忘れないように!
Sitters : ジョン、ビル、ポール、マディー、スチュアート、ジュリー、
アレックス、ニック(メガネの)、ニック(途中から)、サイクリスト(名前)、
ブカレストの女の子、+Eと私 で13名
*1:ちなみに私も以前は左の足を上に半跏趺坐の組んだ際に膝の下に
隙間ができて小さい膝当てを置いていたけど今はもう要らなくなっている
筏の喩え・此岸と彼岸
8Oct/Tue - Old Street
この日は仕事が遅くなったので経行からの参加。
仕事でちょっとトラブルがあり胸の真ん中あたりに
そのモヤモヤを感じながら坐っていた。
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スタディグループで読んだテキスト
筏の喩え
Alagaddupama Sutta: The Water-Snake Simile
ここに、ひとりの人がいて、長い旅を続け、とあるところで
大きな河を見て、 こう思った。この河のこちらの岸は危いが、
向こう岸は安らかに見える。そこで筏を作り、その筏によって
向こうの岸に安らかに着くことができた。そこで「この筏は
わたしを安らかにこちらの岸へ渡してくれた。大変役に立った筏
である。だから、この筏を捨てることなく肩に担いで、行く先へ
持って行こう」と思ったのである。
このとき、この人は筏に対して、しなければならないことをしたと
いわれるであろう か。そうではない。この比喩えは、
「正しいことさえ執着すべきではなく、捨て離れなければならな
い。まして、正しくないことは、なおさら捨てなければならない。 」
ということを示している。
仏教聖典 P57
このテキストにはみんなわかりやすいとの意見。
釈尊の教えはあくまでも実践的で役目が終わったら(役に立ったら)
それ自体に執着することはない、と。
これは他の宗教ではありえないだろう、という会話で色々盛り上がり
最後にニックが「でも彼岸も此岸もないだろう、結局は向こうもこっちも
一緒だから」と禅的なコメントで括りまとめてくれた。ははは。
本日のSitters: サード、ニック、マイケル(エセックスの)、ノエル、
ジョン(南ロンドンの)、初参加の男性(トルコ系の名前)+私とE
7Oct/Monday - North London
フランスの観照寺の尼僧ヴァレリーさんがダービーでの接心後ノースロンドンの道場に来て下さることになった。
Home - Kanshoji, sôtô zen buddhist monastery (France)
禅プラクティス歴の長い人達に会うといつも思うのはその佇まいの美しさ。静謐感というか。内面が外に滲み出るんだろう。
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口宣はまず姿勢について
耳は組んだ脚と水平に
鼻とお臍を垂直に繋いで
膝は地を押し頭は空を押しあげるように。
いつもよく聞くことだけどフランス語で聞くと
なんかうっとりする。フレンチ贔屓だから、私。
あとは バランスについて。
body and mind
多忙な日常生活の中でもしっかりとバランスを保つことに気をつける。言うのは簡単でもすぐに忘れてしまうことなので心に留めておこう。バランス、バランス。
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坐禅の後にちょっとした質問セッション(正式な問答では無いが)Eが「初心者に坐禅を教えるのに一番大事なことは何か」と質問。
ヴァレリーさんの答えはこれも口宣で伝えた「バランス」ということ。
バランスがあっての坐禅。これは初心者だけでは無いけれども、とも。確かに偏りすぎない調和の取れたスタンスを保つ努力は必要だ。
次の質問は環境問題のプロテスターXRのメンバーが来ていたこともあって怒りと恐れをどう使うかということ。
これには怒りも恐れも否定はせず認めながらも全ての行動は「愛から発した」ものでないと実際に効果的ではない、と優しくおっしゃった。うーん、確かに。
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そんなこんなで坐禅が終わって折角だからと近くのパブに。
XRメンバーの話は興味深い。反ヒエラルキーでそれぞれのメンバーが意見を出し合って活動を決めるとか、かなりの支援があるとか、万一逮捕された時のためにXRの味方である弁護士達のコンタクト先リストを常に手元に持っているとか。
彼らの地方グループはハードコアで無くlight & fluffy(笑)だそうだ。
(ちなみに写真は水曜日の夜、XRに占拠されたトラファルガー広場。半フェスティバル半ディストピアンな雰囲気)
帰りの道中やっとヴァレリーさんとお話しする機会があった。
いつから坐禅をしていらっしゃるか(二十歳の時からだからもう35年)、きっかけ(お兄さんに薦められて。その時は禅とは知らなかったそう。もちろんお兄さんは続けてはいない 笑)など。
反対にあなたは日本にいた時から坐禅をしていたのと聞かれた。これはよく聞かれる質問。
「いや、きっと日本に住んでたら坐禅をしたり仏道に興味を持つことはなかったかも」
これもスタンダードな私の答え。日本人の私がどういうきっかけでロンドンで坐禅をするようになったか。
まあこれも縁ですよね。
全ては縁。
本日のSitters: ヴァレリー(シニア)、ビル、ポール、ドン、ダン、サマンサ、ヴィム(通訳)にE+私
5Oct/Saturday - North London
坐禅前に昼間大英博物館に行ったらたまたま奈良展をやっていた。
知らなかったがかなり話題になっていた模様。
私達はサットン・フー*1の兜を見に行ったんだが折角だからと
日本の展示も見ることに。まあ、とにかくここは広い。迷いそうになる。
かなりの人の中に見たことのある顔を発見。
時々土曜日の坐禅に来るいつも本をたくさん
買って帰る男性。遠かったし名前を知らないの
でそのままに。
でも後で坐禅に来た。
ロンドンって広いようで狭いと思う偶然が
良くある。
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今日は初参加は若い男性が一人。
禅ではないが瞑想はしてる人みたい。
今週末はダービー近くで接心があるので
ロンドンのサンガもごそっといなかった。
本日のSitters:ジョン、ビル、ミッチ(大英博物館で会った人。名前がやっとわかった)
マーティン、サム、
隣に座った若い女性(名前?)、ダン(初参加)+Eと私で9名