Just sitting - ロンドンで坐禅

ここ3年程ロンドンの曹洞宗の道場で週に3日坐禅しています。世界中から老若男女多国籍、様々な背景の人種が集まるロンドン坐禅会での出会いや自分の気づきなどを綴ります

5Sep/Thu North London

昨日もちょっと遅くなった。

急いでバスで道場まで。

着いたらもう既にイントロダクションが始まっていた。

今日は4人。最近多い。

待ってる間雑談。道場には安い古本を並べている本棚がある。

ブックキュレーターのジョンが安価で仕入れてきて良心的な値段で

売っている。ベストセラートップは鈴木老師の「禅マインド、ビギナーズマインド」,

これを読んで坐禅に来る人がかなりいる。

あとはフランスで禅を布教された弟子丸泰仙老師*1の本。「The Ring of the Way」 

禅関係の本ばかりでなく仏教、哲学、心理学、日本関係の本、あとはジョンの好みが

かなり出てるフィクションの本*2がずらっと

並んでいる。

新しい本が無いかチェックするのも楽しみな習慣。

自分が読まなくても他人に薦めることもある。

アイルランドでの仏教という本があったのでパディーに勧めたら売れた。

ジョン、売れたよ!

海外でも人気の「コンマリメソッド」の掃除本の英訳があったのでこれは

ニックに薦めてみたが軽く一蹴された。可愛過ぎたか。

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今日初めて来た男性二人の後ろで坐禅。壁に向かってでなく前に人がいるときは

目に入るものがあるので気をとられる時もある。

左の男性は坐りだして間もなく姿勢が辛いのか、かなり動いていた。

楽に坐れる姿勢を見つけることは坐禅のプラクティスでもかなり時間が

かかること。

こればっかりはトライアル&エラーで自分の体と交渉していくしかない。

私も足が痺れることはもうあまり無いけれど色んな新しい痛みが

手を替え品を替え現れるので気が抜けない。

体はなかなか面白い。

この若者は経行になると道場から出てさっと帰ってしまった。

そんなに痛かったんだろうか*3

 

 

前の列が空いたのでそこで坐る。

ビルが口宣で誰かの本の引用*4

Attention-注意力について。

毎日忙しい中坐禅してる時ぐらい注意力を払おう、

私たちは普段、見ているようで見ていない、聞いているのに聞こえていない、

食べていても味わっていない。*5 

この時、この体、この空間、周囲の空気。

その瞬間に心あらずな時がどれだけ多いことか*6

 

言葉に触発されて背筋を伸ばし、姿勢を正してまたゆったり集中する。

 

この繰り返しですね・・・。

 

 

 

今日のSitters:

ビル、ジョン、ポール、リチャード、パディー、ベニー、ニック、ブカレストの道場で坐っているという若い女性、最近来だした女性(名前?)、イントロに来た4人(若い男性3人+アジア系の女性)にEと私で 15人。

*1:この道場も弟子丸老師繋がり

*2:これは売れないでずっと残っている

*3:後で聞いたら痛みでなく用事があったそう。

なら良かった

*4: 後で訊いたらJohn Daido Looriという禅僧の本から

だった

*5:Looking but not seeing, listening but not hearing, eating but not tasting

*6:というような感じのこと、もちろん一語一句は覚えてない