Just sitting - ロンドンで坐禅

ここ3年程ロンドンの曹洞宗の道場で週に3日坐禅しています。世界中から老若男女多国籍、様々な背景の人種が集まるロンドン坐禅会での出会いや自分の気づきなどを綴ります

28Sep/Sat - North London - 半日坐禅

この土曜日は朝のスペシャル半日坐禅デー。

朝8時半から40分x2の坐禅+経行を2回。プチ接心ーish。

遠くに住んでる人やちょっとまとめて坐ってみたいという人向け。

コーンウォールケンブリッジから初参加の人達がいた。

坐禅自体がメジャーではないので地方在住で道場が近くに無いと

いう人達は多い。一人で坐るのと道場でグループと坐るのでは雰囲気も

エネルギーも違うからできれば道場で坐禅したい気持ちはわかる。

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「何を好んで週末の朝早くから壁に向かって黙って坐るんだろうね」

なんてみんなで冗談を言いながら坐るのはかなり打ち解けます。

 

朝の静けさの中、それぞれのいろんな体の器官から出てくる音が響き渡る。

お腹がキュルキュルいう消化音や、唾を飲み込む音、咳・・・。

 

隣に坐っていたサードのお腹の音がなかなか奇妙な音を立てているなあ。

赤の他人のしかも別に恋人でも家族でも無い人の親密な身体音を

聞く状況って他にあるかな・・・。

なんてそんなことをぼんやり思ってみたり。

ふとサルトルの「水入らず」の文章を思い出す。

恋人とベッドにいて距離が近くて鳴っているお腹の音が自分のものか恋人のものか

わからないというくだり。はっきりとは覚えてないけど。

*1

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坐禅坐禅の間の休憩でコーヒーブレイク。

最近「作務衣」を普段着にしているライアンと雑談。

「一着しか持ってないから着回しが大変、パターン取って自分で縫おうかな」

「それにはミシンがいるね・・・」

*2

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普段毎週来ているレギュラー、昔は来てたけど最近は忙しくてあまり来れない人達、

最近来るようになった人達、初参加の人達、多様な顔ぶれで雰囲気も良くて

半日とはいえ一緒に坐禅すると昔からの知り合いのような不思議な親近感が湧く。

 

また次回会いましょう。

 

本日のSitters: ジョン、ビル、ライアン、サード、ステュアート、アンナ、

ヴァクラフ、マルセロ、アダム(初)、ピーター(初)、クレモント(初)、

マウロ、+ Eと私で14名

 

Home - Zen in London

 

*1:手元に本があるかと思って探してみたけどなかった。

この立宮翔太さんのブログに少しそのくだりの前後の文章があった

ジャン=ポール・サルトル『水いらず』 | 文学どうでしょう

  

*2:何という奇遇か、半日坐禅の後私とEが結婚記念日なので遠出したAldeburgh

たまたま立ち寄ったPOPUPショップで作務衣の安売りに遭遇。

作務衣だけでなく世界中のいろんな国からのテキスタイル、陶器、民族衣装、

アクセサリー、すごい量のエクレクティック土産物出血大サービス叩き売り。

こんな偶然ってあるだろうか。作務衣はしかも久留米産でかなり質もいい。

最終日ということで一枚20ポンド、道場にとEは5枚買い込んでいた。